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恋人はサンタクロース 28

 投稿者:葵アルト  投稿日:2007年11月26日(月)22時05分19秒
返信・引用
  (戻らなく……って…)
ハーレイは激しく動揺して考える。
確か変身魔法は、過剰に興奮したり緊張すると解けてしまうはずだ。
それが元に戻らなくなるというのはどういう事だ?
「写真……」
ほんの少し俯いたブルーは唇を噛み、少し躊躇してから口を開いた。
「僕の…去年のクリスマスパーティーの写真。みんなあの衣装を着たときのだった。ハーレイは……ハーレイはああいうドレス姿の方がいいのかと思ったら……なんだかもう人間の姿に戻りたくなくなっちゃって……そしたら本当に戻れなくなって……」
握りしめられているブルーの拳は真っ白だった。
 


恋人はサンタクロース 27

 投稿者:管理人  投稿日:2007年11月26日(月)01時15分44秒
返信・引用
  すぐ出て行くかと思ったブルーは、そのまま扉だけ閉めるとパッとハーレイに向き直った。
「なんで僕がハムスターに変身していたか、分かる?」
蒼い瞳が妙に強い光を帯びて、揺れている。
「それは……食事を……」
「昨日まではね。ジョミー達が来る前に、レインがハーレイが帰って来たって教えてくれたんだ。それで……僕、驚かせようと思って君の部屋に行って……」
「えっ?ハムスターになって??」
先程の強引さが嘘のように、急にブルーは頬を染めて顔を俯けた。
「悪いと思ったけど、つい。君の机の上の写真を……見たんだ」
ハーレイは息を飲んだまま、自分の机の上に出しっぱなしにしてあったアルバムの中身を、もの凄い勢いで思い返していた。
「僕の……写真、去年のクリスマスの時のパーティの……いっぱい……それ見たら元に戻らなくなったんだ」
 
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恋人はサンタクロース 26

 投稿者:葵アルト  投稿日:2007年11月25日(日)17時45分51秒
返信・引用
  「あ…あ…あの……」
 自分の部屋と造りのまったく違うブルーの個室の雰囲気に圧倒され、ハーレイは出す声すら震えて掠れている。
「……シャ…シャワー浴びて…それで早く服を」
 ブルーの身体をクルリと回転させ肩に手を置き、バスルームへと押し出そうとしたがそれがどこなのか分からない。
 戸惑っていると肩の手をブルーの手が掴み、
「こっち」
「俺はいいから」
「そのまんまで廊下歩いて自分の部屋に戻るつもり?」
 自分の状況にハッとする前にくしゃみが出る。
「誰もいないかもしれないけど、僕はいやだ」
 怒っているような口調で言い放つと、ブルーは握る手を強めてハーレイをバスルームに連れ込んだ。
 

恋人はサンタクロース 25

 投稿者:管理人  投稿日:2007年11月25日(日)02時21分56秒
返信・引用
  やっぱり、この場でまともな神経をしているのはジョミーだけかもしれない。
(リオ……僕から言わせれば君達の方が“さすが”だよ……)
そしてもう一人、こめかみに青筋を立ててえんま帳を取り出すイライザ。
「あなた達、それぞれ減点10です。ブルーとハーレイは-20点。明日ブラウ校長先生に報告しますから、いいですね」
「えええっ」
部屋に消えた二人を追おうとしていたジョミーは、情けない声を上げた。

一方、クリームまみれの衣服のまま部屋に戻ったハーレイとブルーは、妙に気まずい空気に包まれていた。
それはそうだろう。寄宿舎は普通二人部屋で、ブルーは特別に個室なのに、勢いでハーレイは今まで足を踏み入れたことの無い、その部屋に思いきり入ってしまったのだ。
 

恋人はサンタクロース 24

 投稿者:はぶ茶  投稿日:2007年11月25日(日)01時07分24秒
返信・引用
  しばらくの間、扉の向こうで繰り広げられる会話を呆然と聴いていたハーレイだったが
小さなくしゃみの音に我に返る。
誰の、というのは問うまでもなく身体が反応する。
誰のせいでこうなったのか、そしてこちらの心配などどこ吹く風の非常識な生活態度、さらに自らの格好も忘れ
「ブルー!そんな格好では風邪をっ…今すぐ着替えてください!」
つい先ほどまで文字通り己の手の中にあったハムスターの成れの果ての人物に
頭からくるむように、バサリとバスローブを掛け、そのまま部屋まで連行する。
「…もしかして、ハーレイってブルーには過保護?」
ジョミー以外の誰もが知っている事実、今更応えるものはいない。
「どうやら、ケーキはほぼ無事なようですわ。よかったこと。」フィシスが呟く。
ブルーがダイブして崩れてしまった部分は、なかったことにしてしまうらしい。
「ラッコやカッパも見てみたかったのですが、今回はこの大きさが正しかったのですね。さすがですブルー」
 
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恋人はサンタクロース 23

 投稿者:葵アルト  投稿日:2007年11月25日(日)00時40分42秒
返信・引用
  「食事を作るのが面倒だからって……」
ハムスターに変身はないだろう?とジョミーは言おうとしたが、
「まあ♪ ではブルーは泳ぐのが面倒でラッコやカッパになったり、歩くのが面倒でペンギンになったりしますの? とっても素敵」
とフィシスが女神スマイルで言い放つ。
「ええっ!?」
 驚愕の声をあげたジョミーだったが、リオは「ペンギンは空は飛べませんね」と指摘すると「あらそうでしたの?」とフィシスが返す。
 そのズレたやりとりに、ブルーもジョミーも毒気を抜かれてしまった。
 

恋人はサンタクロース 22

 投稿者:管理人  投稿日:2007年11月23日(金)10時14分40秒
返信・引用
  リオの笑う先から、ハムスターのキーキーという、首でも絞められているのかと思えるような鳴き声が聞こえて来た。
と、続いてドタバタという物音と、ブルーとジョミーの叫び声。

「な、な、何をしようとしているんだ!二人ともっ」
「誤解だよ!だいたいブルーがハムスターになんか変身しているから!!」
「僕は食事を作るのが面倒だから、ハムスターになってただけだッ」
二人は顔を真っ赤にして言い合いながら、先を争ってシャワールームから飛び出して来た。
「それに!なんでこんな格好してるんだ?!」
記憶に無いんですか……と全員が脱力する前で、ブルーはクリームだらけの裾も胸元も乱れたシャツを慌てて直す。
もっと顔を赤らめる格好に成り果てているハーレイは、呆然とシャワールームに座り込んで出るに出れず、二人の頭の痛い会話を聞いていた。



……………………………………………………………………………………
すみません・・・自制きかなくなる前に人間に戻しました(汗)
 
お得なプロバイダーとくとくBB

恋人はサンタクロース 21

 投稿者:管理人  投稿日:2007年11月22日(木)20時48分38秒
返信・引用
  ブルーはジョミーに付いているクリームを舐めとってしまうと、クルンと振り返った。
ハーレイの顔も身体も、毛並み中ベタベタである。
ハムスターのハーレイは変な汗を流しながら、シャワールームの隅に追い詰められていく。
「「ブ、ブルー〜ッ」」
ジョミーとハーレイは硬直して、口をパクパクさせるばかりだった。

「あら、でもあんまり興奮したり緊張すると、変身魔法って解けてしまうのでは」
はたと呟くフィシスに「シャワールームって個室でしたねぇ」と思い出し、にこやかに笑うリオ。
 

恋人はサンタクロース 20

 投稿者:葵アルト  投稿日:2007年11月21日(水)22時47分29秒
返信・引用
  イライザの怒声に小さい身体をビクリとさせてブルーとハーレイは驚き、ててて…とテーブルから駆け下りるとシャワールームに駆け込む。
「僕は突進未遂だったからシャワーは…」
「頬についてます!」
ピシャリとイライザが言えば、ブルーの尻尾に弾き飛ばされた拍子についたのか……と思い、仕方なくシャワールームへと走った。
「あぁもうブルーは……」
皆で楽しく誕生日パーティーをしようと思っていたのに…と俯いたジョミーにブルーは近づくとほんの少し小首を傾げて見上げ、ぺろりとジョミーの頬のクリームをなめとった。
 
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恋人はサンタクロース 19

 投稿者:管理人  投稿日:2007年11月21日(水)09時55分10秒
返信・引用
  「もーうっ、あなた達何をしてるの!」
騒ぎにイライザが、怒鳴り込んできた。
「ハーレイ!ブルー!ジョミーも、今すぐシャワーでクリームを落として来なさいッ」
 

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