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恋人はサンタクロース 46

 投稿者:管理人  投稿日:2007年12月 8日(土)00時04分37秒
返信・引用
  カップの中味は一口含むと、確かに少々渋味の強い紅茶だった。
「香りは珈琲なのに不思議だな」
「見かけや匂いでは分からない、口にして味わってみないと……」
マツカは少し寂しげに笑って、ブルーの前に白い封筒を差し出した。
「実習の場所……」
その時、ドアが思い切りよく開けられた。
 


恋人はサンタクロース 45

 投稿者:葵アルト  投稿日:2007年12月 7日(金)19時21分19秒
返信・引用
  開いたドアの前で、そのドアを開けるための鍵を待つのも妙だなと思いブルーは中へ入る。
ドアが閉まればいつも通り、学校の喧噪から隔絶された静かな空間になった。
「悪いんだけど紅茶はある? コーヒー飲むと夜寝られなくなるから」
「ああ、そういえばそんなこと言ってましたね」
柔らかい笑みを浮かべたマツカは「紅茶はあまり上手に入れられないのですけど」と言いながら簡易キッチンに姿を消し、そこからブルーを憂鬱にさせている原因をそっと尋ねてきた。
「プレゼントをね」
「プレゼント?」
「誕生日プレゼントなんだけれど、同じ物を同時に競うように渡そうとするんだ」
「それは…よくないですね。でもその中に本当に受け取りたい人はいたんですか?」
「それが…分からなくて」
「誰なのか、聞いてもいいですか?」
「ジョミーとハーレイとキースだよ」
「ジョミーとハーレイと、キース。ですか」
マツカの声のトーンが少し下がる。
どうしたんだ?と訝しむブルーを尻目に、簡易キッチンから出てきたマツカはブルーの前にティーカップを置いた。が、紅茶の香りではなく、コーヒーの芳香が漂ってきている。
「マツカ?」
「珈琲という茶葉の紅茶です」
にこ、と微笑してマツカは答えた。
 

恋人はサンタクロース 44

 投稿者:管理人  投稿日:2007年12月 7日(金)02時56分46秒
返信・引用
  だって、プレゼントが本当に魔法のスノードームだったら……

自分は誰と舞い落ちる雪の中を踊っているんだろう

またブルーがため息をもらしそうになった時、鍵がかかっていたはずのドアノブが内側から開いて、マツカが顔を覗かせた。
「あ、ごめんなさい。僕、仮眠しようと思って鍵をかけてしまって……」
「マツカ?また気分でも悪いの?」
今のため息を聞かれたかと、ブルーは慌てて寄りかかっていた壁から、身体を離した。
「いえ、会計の出納簿を整理してたら眠くなっちゃって」
そう言ってマツカは透き通るような微笑みを向ける。果敢なげで華奢な(ブルーもマツカのことは言えないのだが)少年は、上級生からとても人気があった。
「浮かない顔ですね?コーヒーでもいかがですか、僕で相談に乗れればいいんですけど」
 
お得なプロバイダーとくとくBB

恋人はサンタクロース 43

 投稿者:管理人  投稿日:2007年12月 6日(木)00時57分35秒
返信・引用
  生徒会室の前に一人残ったブルーは、はぁ……と小さく息を吐いた。
さっきは皆を冷たくあしらってしまったけれど、本当は自分の誕生日のために、プレゼントを用意してくれた事がとても嬉しかったのだ。
三人とも同じ包みで同じ大きさで……あれと同じ模様のラッピングを、ブルーは見た事があった。前にカリナが教室で広げていたのを見かけたのだ。
(ユウイがくれたの)
それはそれは嬉しそうで、小さなスノードームの中にはキラキラ光る雪片と、白いコートと白いドレスでくるくる踊る、仲睦まじいカリナとユウイがいたのだ。
魔法のスノードームが売り出されるのは、季節外れの夏だけだ。
渡した人と受け取った人の気持ちが通じると、雪景色の中を踊る様が現われる魔法のドーム。
誰から受け取れば良かったのか、ブルーにはあの時分からなかった。

…………………………………………………………
生徒心得、了解ですv>きりんさま
早々にプレゼントのネタばらししてしまった・・・さて誰が駆けつけてくるんだ?(笑)
 

−生徒心得−

 投稿者:きりん  投稿日:2007年12月 5日(水)20時31分31秒
返信・引用
  しまった!魔法学校でしたね・・・

−生徒心得−
その1、サンタは暖炉の煙突から出入りすべし!

ドアの開錠に魔法を使うのは心得違い、という事で(^_^;)
昨夜チャットで語らせていただいた煩悩のままに、無理やりブルーを一人にしてみました〜。
 
ケータイで撮った動画を掲示板に投稿

恋人はサンタクロース 42

 投稿者:きりん  投稿日:2007年12月 5日(水)17時27分29秒
返信・引用
  キースも意味ありげに視線をシロエからブルーに移すが、当のブルーは長いまつげを伏せたままだ。
「来週の試験といい、もう模擬実習か・・・今期は早いな」
「そういえば、マヌカ蜂蜜をたくさん仕入れてきましたよ。試験勉強はスタミナが大事ですからね。あとでお持ちしますね。」
口元に微苦笑を浮かべながら軽く手を上げるシロエを見送り、キースはドアノブに手をかけた。
「ん?このドア・・?しまった。オートロック解除してないじゃないか。シロエ〜」
普段は開放してあるはずのドアが開かない。
2人はどちらからともなく真剣な表情で握った右手を差し出した。
「最初はグー、ジャンケン・・・」
「うっ・・・!!」
結果、ニコニコ顔のブルーに見送られながら、キースが管理人の元に向かうハメになった(は〜、俺ともあろうものが・・・ヤレヤレ)
 
ケータイで撮った動画を掲示板に投稿

恋人はサンタクロース 41

 投稿者:管理人  投稿日:2007年12月 4日(火)23時20分2秒
返信・引用
  優秀生徒は優先的に?実習先を決められてしまうのだ。校長先生からの推薦で。
つまり、当人の希望はどっかに置かれてしまうと……キースとブルーは慌てて生徒会室に向かった。
お気づきの方も多いと思うが、キースは生徒会長、ブルーは副会長、ジョミーとシロエは書記、会計とそれぞれ先生方の覚えも高い。
キースが部屋のドアを開けようとしたところで、中からちょうどシロエが出て来た。
「先輩、実習先決まったんですか?ジョミーがお二人を探してましたよ」
「いや……まだ……」
「今年も湖の別校舎が人気だそうですよ?これから秋になって、あの辺りはロマンチックですからね」そう言ってシロエは、意味ありげにブルーを見る。
 

恋人はサンタクロース 40

 投稿者:きりん  投稿日:2007年12月 4日(火)16時43分29秒
返信・引用
  「まぁっ、二人ともこんなところでノンビリしている場合じゃありませんわ」
フィシスの声で我に返ると、いつもしとやかな彼女らしくもなく息を弾ませている。
「今年の模擬実習先が発表されたのです。教室前の掲示板は黒山の人だかりなので、私はガーデニング・サークル横の掲示板に行くところなの。早く!早く行かないと・・!」
「フィシス、何もそんなに焦らなくても」
冷静なキースの反応をよそに、フィシスは声を残して通り過ぎた。 「人気のある所はもう定員オーバーですわ〜」

実習先はたくさんあっても、どうしても人気は数箇所に集中してしまう。希望者多数で話し合いが付かない時は熱意が優先になる。
熱意判断の基準は・・・毎年、謎だ・・・
「ええっ、申し込みも開始したのか!?」
一瞬、二人は顔を見合わせたが、いち早く、キースの足が動き出した。
「キース、掲示板より生徒会室だ!通達が来ているはずだよ!」

@@@@@
皆さん、お忙しそうなので、乱入させていただきました。
よろしくお願いします☆
 
お得なプロバイダーとくとくBB

恋人はサンタクロース 39

 投稿者:管理人  投稿日:2007年12月 4日(火)00時16分25秒
返信・引用
  壇上のヒルマンだけでなく、キースにも睨まれ、生徒達が並んだ列の中でハーレイとジョミーは身を竦ませる。
とてもではないが、ブルーの顔は見れずに、二人はため息をついた。

「キース……あんまり二人にきつく当たらないでよ?」
階段を下りながら、小声で話すブルーに、キースは心外な表情を向けて問い返した。
「何を言ってる?入学の時に校長先生の前で、主席で卒業すると宣言したのはブルーだろう?」
「そうだけど……確かにそれが入学の条件だけど……」
ブルーの眼、は小さくなっていくハーレイの後ろ姿を追っていた。
 
ケータイで撮った動画を掲示板に投稿

恋人はサンタクロース 38

 投稿者:管理人  投稿日:2007年12月 2日(日)11時07分55秒
返信・引用
  「皆さん、おはよう。いよいよ今日から新学期、上級生はいよいよ最後のクラス分けですね。立派なサンタクロースになって、世界中の子供達に夢を届けられるように日々努力するように……皆さんの未来に幸あらんことを」
朗々とした声が、朝の荘厳な光に満ちた礼拝堂に響く。
いつもはカラカラと豪快に笑うブラウ校長先生も、今日ばかりは凛々しい校長先生だ。
「では恒例の前期の優秀な生徒を発表します」
ヒルマン教頭先生の姿が祭壇に現われ、その後ろからキースの長身が見えると生徒達から「ほーっ」というため息のようなものが沸き上がった。
そしてさらにブルーの華奢な姿も……
「ブルー君は昨日の減点がなかったら、キース君と同点で最優秀生徒だったんだけれどね」
 
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