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恋人はサンタクロース 64
投稿者:
葵アルト
投稿日:2008年 2月 3日(日)21時14分15秒
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返信・引用
ドアの向こうから見つめるハーレイは、キュッと唇を噛みしめ保健室の中に入ることも、立ち去ることも出来ずにいた。
ブルーに浮かんでいたはにかんだ笑みは消えずに凍り付いてしまった。
キースに向けられたその笑みを、見ていられないとばかりに視線が逸らされる。
何か言おうとしているハーレイの唇。
だが音を発することなく踵が返された。
「まっ………」
待ってと言おうとしたが、喉がカラカラになって声が出なかった。
慌てて追おうとして身を起こせば、カップからココアが零れてしまう。
慌ててマツカがブルーの手を拭こうとしたが、構わずベッドから抜け出そうとした。
そのブルーをキースが止める。
「行くな。ここにいろ」
ブルーが首を振ると、
「マツカ、ブルーを押さえておけ」
「は…はいっ」
保健室を飛び出したキースは歩き去ろうとするハーレイの背に声をかけた。
「いいのか?」
鋭い声にハーレイの足が止まる。
「いいのか? このままで」
背中を向けたままのハーレイの手が拳を作った。
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